付加価値のない自動車会

~副題 クルマだらけの間違いづくし~

2019-01-01から1年間の記事一覧

1962年型キャデラックが登場する映画と言えば...

高校生になる息子が「『グリーン ブック』を観た」と言って帰ってきた。なかなかのセンスじゃないか。私が高校生の頃、こんな映画を観たくなるような感性を持ち合わせていただろうか。『グリーン ブック』と言えばキャデラックだ。コレクターでもマニアでも…

ミニ四駆レーサー:1/32の世界で戦うマシンコンストラクター兼レースエンジニア達

12月7日(土)、筑波サーキットで電気自動車レースを観た。JEVRA(日本電気自動車レース協会)さんが主催するレースだ。今回は2019年度の最終戦(年6戦)。「全日本筑波EV50kmレース大会」ということで1周約2kmの「コース2000」を25周して争われた。8クラス…

文系による文系のためのリバースエンジニアリング

何の制約もなく好きなクルマを所有できるのであれば、一つの組み合わせとして'77-'79のクライスラー・コルドバ(角形縦目4灯、まあ丸目2灯でもいいけど)、'76-'77のシボレー・モンテカルロ(これも角形縦目4灯)、そして'77-'79のフォード・サンダーバード…

ポンティアック ジーティーオーに にたくるま

ブルンブルン あっちから みつびし コルト ギャラン ジーティーオー 2000 ジーエスアールが やってきた。 ブオンブオン こっちから ニッサン ブルーバード ユー 2000 ジーティーエックスが やってきた。 「やあ ギャランくん。」 「やあ ブルーバードくん。…

戦前のハーレーワークスライダー 川真田和汪

きっかけはグランプリ出版社さんの一冊の本。それは桂木洋二さんの本『苦難の歴史 国産車づくりへの挑戦』(2008年)だった。日本人の自動車に対する興味は明治時代の後半からすでに湧き起こり、日本の自動車製造というものは、太平洋線戦争前までには一大産…

Runs great!

今住んでいるのは茨城県の北部の市。街の真ん中を貫く様に国道が走っている。さすがに「クルマ社会」だ。数キロの間のロードサイドに国内全メーカーのディーラーが立ち並ぶ。さらに個人経営の中古車店と整備工場は数えきれないほどあると言っていい。個人の…

日本の裏側からエギゾチックカーB面

ある日、武闘派の先輩と理論派の先輩に誘われ一緒に昼飯を食っている時、先輩同士が言い争いを始めた。「俺は、ミツオカみてぇなクルマ絶対に認めねぇ。やっぱ本物のヴィンテージ車だろ」と武闘派の先輩。「俺はミツオカみたいのでもいいと思うけどねぇ。雰…

リンゴの皮剥きひとつできないやつのキャンピングカー購入ガイド

いつも本や映画の紹介ばかりでは、他人の褌で相撲を取っている奴だと言われかねない。いや相撲も取っていない。行司です。他人の褌を穿いて(穿くタイプのものがあるわけじゃないが)洗って返します。それはさておき、今日は一人称で自分の意見を述べないと…

Unaffordable at any price

休みの日はホビーオフ巡り。先日、面白い『ホットウィール』を見つけた。写真が無くて申し訳ないが、1台はナッシュ・メトロポリタンのプロストックっぽいやつ。『Metrorail Nash Metropolitan』と書いてある。2002年のものでCollector No. 206。相当ロングノ…

今日も付加価値ゼロ、底値を目指して頑張ります

出版不況だからか、世の中が全体的に「クルマ離れ」になっているからか原因はわからないが、一般書店の自動車書籍のコーナーをパトロールしていて、新刊の数が減ったなと感じるのは気のせいだろうか。そんな中、久しぶりに自分のテイストにぴったり合った本…

産休補助教員 鈴木先生

数年前、東京の江東区清澄白河あたりを走っていた時のことだった。信号待ちをしていると黄緑色が鮮やかなフィアットX1/9が横に並んだ。おそらくレストアしてあるのだろう。コンディションは抜群。今こうして大人になってから眺めてみると、惚れ惚れするほど…

チープシック ワ・タ・シ流

『カーチェイス映画の文化論』(リム出版新社、2006年)の中で著者の長谷川功一さんは、スティーブ・マックイーン主演の『ブリット』(1968年公開)はカーチェイス映画ブームの火付け役となっただけでなく、コップ・アクション映画というジャンルを確立した…

「ノスタルヂ屋」さんは今日もクルマとバイクのカタログでいっぱいだった。

茨城県の北部に引っ越してきてから、お宮参りのように1~2ヵ月に一度は通う場所がある。つくば市にあるクルマとバイクのカタログ専門店「ノスタルヂ屋」さんだ。特定の車種への興味が芽生えると、ネットや新旧の書籍・雑誌に情報を求めている。しかし、好き…

秋の祭典 オール・コンバートEV 大運動会 パフ~、パフ~

昔話にすがってばかりいると、今の生活が充実していないことがバレてしまうので、ヒップな最新情報をお届けしよう。 11月3日の日曜日、文化の日に日本EVクラブさん主催の「ジャパンEVフェスティバル 2019」に行ってきた。家族には現地に着いてからしっかりと…

4ATはおりこうさん

常にアメ車と共に暮らしていたい。だが、現実的にはそうもいかない。何がクルマかって家計が火の車なの。そんな事情で今乗っているのは国産大衆車。新車で買って13年12万キロを迎えた。車検の度に買い替えも考えている。何にも付いていない「白いTシャツのよ…

Hardly-Davidson

長らく待ち望んでいる本がある。「マニアックバイクコレクション」の続編である。モーターマガジン社のバイク雑誌「ミスター・バイク」に連載されている同名のコーナーなどを抜粋し再編成されたもので、上巻は2009年、下巻は2010年に出版された。取り上げら…

サスペンス小説 リスボン馬車博物館籠城

ただでもビジュアルも無く文字面だらけな上に、人におせーて、おせーてとせがむだけではいけない。人様に知識を授けるブログにしなくては。ということで今日の話題は馬車。「えー、クルマのブログに来たのに馬車?めんどくせぇ」とか言って帰らずに、まあ聞…

ロケットのようなテールフィン、ロケットペンシルのような新車開発

あらゆる年代のアメリカ車の中でも圧倒的な人気を誇るのが1950年代のいわゆる「ゴールデンエイジ」に登場したテールフィンのクルマくん達ではないだろうか。1948年式のキャディラックのおしりに付いた可愛いお魚ちゃん、今、目の前にそれに近い年式の「Coupe…

ダットサン1号くん、君がヒヨっ子だったなんて。

前回、1930年代のアメリカ車の話をした。牧野克彦さんという方が著した「自動車産業の興亡」(日刊自動車新聞社、2003年)によると、T型フォードが1912年から急に売れ始め、1919年(大正8年)にはフォードだけでも80万台、1924年(ひぇ~まだ大正13年!)には…

ボクだけのLegendにならないか。

1ヵ月前の話になってしまうが、9月22日(日)にSCCNさん主催の「RACE MEETING in TSUKUBA」に行ってきた。お目当ては「Legend Car Race」観戦。パイプフレームに1934年式のフォードか、もしくは1937年式のシボレーを模した5/8サイズのボディを被せてるんだ…

私を異次元に連れてって

「秋と言えば、読書の秋、食欲の秋、しかし何といってもそこはスポーツの秋でございます。そこで今回は、もしもこんな...」と今日の滑り出しは長さんをモチーフにしてみました。 F1の日本グランプリもMotoGPの日本グランプリも終わった。あれっ、秋にF1はや…

永久B級モータースポーツ観戦

クルマの基本性能と言われている「走る・曲がる・止まる」の飽くなき追求に全く興味がないのは、飛ばさないから。アメリカ車ってゆっくりのんびり走っててもカッコいんだよね。皆さんはバックミラーに「TURBO」の文字が見えたらちゃんと道を譲ってますか? …

Innocentなアメ車たち

毎年刊行されているけれど、特に東京モーターショーの時期になると思い出すのは「輸入車ガイドブック」(日刊自動車新聞社)。昔はねぇ巻頭にアメリカ車があったんだよなぁ。と思っていつ頃からアメリカ車が隅っこに追いやられていったのか調べてみた。1998…

ボク大人になったらカーブでホイールキャップを飛ばすんだ。

アメリカ車好きになった 決定的瞬間は映画「バニシング・イン60」だった。それ以来、カーアクション映画を中心にクルマが登場する映画を沢山観てきたように思う。有名どころはもちろん「バギーチェイス」「アドベンチャーラリー」とか、デビッド・キャラダイ…

こっちは毎日がモーターショーだ。

2年前、転職をきっかけに東京都内から茨城県北部に移住しました。東京都心部にいるとフェラーリ(私の先輩は「フェラリー」と呼んでいた)、ランボルギーニ、マクラーレン(Can-Amマクラレーンじゃないの? )ポルシェ、ロールスロイス、ベントレー、マセラ…

もうすぐ東京モーターショー(恥ずかしいからTMSなんて言わない)

東京モーターショーが近づいてきた。楽しみはなんといってもグランプリ出版さんなどの書籍販売コーナー。各社バックナンバーをいっぱい持ってきてくれるんだよね。この人たちのせいで寝不足です。それからマイクロカーみたいなクルマを出展している小規模メ…

バッジ・エンジニアリングカー世界大決戦

私の好きなクルマジャンルの一つがバッジ・エンジニアリング。「青い目をしたローレル・スピリット」こと「キャディラック・シマロン」と「海を渡ってきたシマロン」の異名を持つ「ローレル・スピリット」の日米フラッグシップモデル2台が不動の地位を築いて…

駄メリカンカーのバイブル「AUTOMOTIVE ATROCITIES!」

前回、といってもさっきですけど、イタリア車やフランス車を見るような目でアメリカ車を愛でて欲しいといったタイトルで書きました。実際そういった偉大な先人がいらっしゃいます。雑誌「A-cars」のよしおか和さんという方がそうではないでしょうか。この方…

イタ車、おフレンチ車を見るような眼差しでアメリカ車を愛でてあげたい。

生まれて初めてのブログです。クルマに関する話題を書いてみようと思います。幼稚園に入る頃から外国車のガイドブックと中古車雑誌(「中古車特選情報」みたいなタイトルだったか?)を読み始め、小2から「ホリデーオート」を買うようになり、以来ずっとクル…