付加価値のない自動車会

~副題 クルマだらけの間違いづくし~

ボクだけのLegendにならないか。

1ヵ月前の話になってしまうが、9月22日(日)にSCCNさん主催の「RACE MEETING in TSUKUBA」に行ってきた。お目当ては「Legend Car Race」観戦。パイプフレームに1934年式のフォードか、もしくは1937年式のシボレーを模した5/8サイズのボディを被せてるんだって。エンジンはヤマハの1250ccのバイクのエンジン。V8サウンドを奏でているわけではないんだけど、なんたって見た目が可愛くて、それでいてカッコいい。車重が軽い(450kg)から、ウォームアップ中に直ドリしてた。なかなかパワフルで具合がよろしい、と徳大寺先生風に言ってみたかっただけである。プッシュバーみたいなバンパーがついていて、スリップストリーム(小学生の時、「ストリップストリーム」と言ってる子いたでしょ)がどんどん近付き、押っぺしてもいいみたい。

普通はここで「Legend Car Race」の醍醐味について深く掘り下げていくわけだ。しかしまたもや頭の中は情報価値の無い方へ。人としてのアライメントが出ていないか。「Street Rodder」じゃない私でも、'32年と'34年のフォードは見分けがつく。'37とか'40のフォードもなんとか大丈夫。'39のシボレーも...と考えていると、何かの本で当時既にシボレーが累計500万台の生産を達成したなどと書かれていたことを思い出した。間違っていたらごめんなさい。でもT型フォードは1927年(昭和2年!)に累計1,500万台だから本当かも知れない。

今となっては殆どフォードしか見ないけど、1931年から1940年の10年間、1935年を除いてシボレーの方が売れていたというのは意外な話。僅差の年もあれば、20~30万台の差でシボレーが圧勝という年もあった。3位はプリムス。これは牧野克彦さんという方の「自動車産業の興亡」(日刊自動車新聞社、2003年)という本に書かれてます。

この頃のシボレーとプリムスってどんな顔だ?と気になり、30年前に買った本を引っ張り出してきた。「ENCYCLOPEDIA OF AMERICAN CARS 1930-1980 」(Richard M. Langworth著、Publications International, Ltd, 1984年)という押し花っ子の必携書。これで机を叩いたら「バーン」って音が出るはず。

どれどれシボレーの1932年型。フォードと見分けが付かん。次、プリムス1932年型。寸分違わずフォードのようなものに見える。

昔、バラエティ番組でミニカーの名前がぜんぶ言える3才の天才児が出てきて、「サブネームまで言えてねぇぞ」とツッコミながらスゴいと思ったが、この年代のアメリカ車が全部見分けられるU-80に軍配が上がるだろう。