付加価値のない自動車会

~副題 クルマだらけの間違いづくし~

バッジ・エンジニアリングカー世界大決戦

私の好きなクルマジャンルの一つがバッジ・エンジニアリング。「青い目をしたローレル・スピリット」こと「キャディラック・シマロン」と「海を渡ってきたシマロン」の異名を持つ「ローレル・スピリット」の日米フラッグシップモデル2台が不動の地位を築いている。

時々、ネットでローレル・スピリットの中古車を見かけるけれど、すぐに売れてしまうみたい。特に後期の四角いボディに立派なフロントグリル、真っ赤な内装を見てごらんなさい。ローレルをゴボウ抜きして、もうY30ではないか。持ってる人羨ましい。どこかのクラッシックカーショーで見かけたら写真を撮らせてもらおう。

シマロンの方はアメリカでもあまり見かけた記憶がない。お客さんに「ずいぶん高いわね、このシボレー」とバレていたか、ショボ過ぎて私が他のJカーと見分けられなかったか。

こんなバッジ・エンジニアリングカーを集めて世界王者を決めてやろうじゃないかというのがこの企画。出来レースだから、絶対王者はシマロン。僅差の2着はローレル・スピリットに決定。欧州車の知識がゼロなのでヨーロッパでもこんな勇者がいたら誰か教えて。そう言えば、上海の町で、ベンツの顔して後ろがシャレード・ソシアルみたいな小さいのを見たぞ。「これはいくらなんでも無理だろう」と思った1台。こういうのもエントリーオッケー👌。

ノミネート基準が難しいね。その定義をウィキペディアで見るとOEM車が含まれるようです。世の中には同じような関心がある方もおられるようで、数多くのOEM車が紹介されていました。私個人はちょっと違うイメージを抱いています。販売チャンネル別の姉妹車も違う感じがするし、インプレッサグラベルEXみたいなのもしっくりこないし(これはこれで別のカッコよさだ)。

「AUTOMOTIVE ATROCITIES」の中で著者のEric Petersさんは「高級車偽装」と言っている。これだ。ベーシックなエントリーモデルのグリルとかテールのコンビネーションランプとかサイドモールとかを急ぎ取り替えて上級車クラスに見せてしまえというやつ。ついこの前、ローレルスピリットの正体を年配の方にバラしてやりました。そうしたら、てっきりローレルの1グレードだと思ってたそうです。ひどい話です。

お母さんが免許をとって、トルコン車の小さいのにしてあげようということになり、バイオレット710から買い換えることなった。スカイライン絶対主義者だった中学生の私は初代ラングレーが発売されるや否や、「おおおっ、ジャパンGTと全く同じ顔だ」と両親を説得しご成約。あれ只のパルサーヨーロッパか? 被害届第一号。ローレルスピリット発売まであと2年。

ファッションに理解のあったお母さんは、プリンスディーラーでイッセイミヤケスカイラインブルゾンを買ってくれた。今考えても高い1万2,000円くらいしたような気がする。調子こいて中学の遠足の時に学ランの上に羽織っていったら先生にぶっとばされた。