付加価値のない自動車会

~副題 クルマだらけの間違いづくし~

Innocentなアメ車たち

毎年刊行されているけれど、特に東京モーターショーの時期になると思い出すのは「輸入車ガイドブック」(日刊自動車新聞社)。昔はねぇ巻頭にアメリカ車があったんだよなぁ。と思っていつ頃からアメリカ車が隅っこに追いやられていったのか調べてみた。1998年版までは最初に掲載されていた。なぜか1999年版で逆開きになり、それでもまだアメリカ車が先頭。青木功のセビルの後期型がトップバッターで、う~ん、これはカッコいい。2000年版からなぜかアルファベット順になってしまった。そうかミレニアムになると人間はオシャマさんになりクルマをブランドで選ぶようになっていったのか。納得。納得。なにもサターンやネオンがカスちゃったとか、トコロさんがキャバリエをどうこうしたとかは全然関係なかったんですね。最新版はどうなっているのだろう。

90年くらいまでは売れようが売れまいが、各社結構なラインナップを揃えていたから、雑誌でも何となく目にしていたが、最近は「A-cars」を毎月欠かさず読むくらいにしないと、どんなファミリーセダンが売られているのかさっぱりわからない。最後に北米を訪れたのが1997年のカナダ・バンクーバー旅行だったと思う。あれから20年。アメリカ市民はどんなクルマに乗っているんだ。

街中のアメ車が見たくて、刑事もののTVドラマシリーズをいくつか借りてみたらはまってしまった。犯人がたまたま通りかかった善良な市民から奪い取るクルマや逃走中に巻き込まれるクルマもだいたいわかった。寄り目のサターンとか、期待以上に期待を裏切ってしまった、丸っこいトーラス、しかもセダンだ。どちらも大好きだから「Oh, No, やめて」と大絶叫。かつて80年前後のカプリス/インパラのセダンがドラム缶に突き刺さり大炎上していた頃のシネマの記憶が甦る。

最近の刑事さんはSUVでカーチェイスをしなきゃなんないから大変です。肝心のストーリーの方というと、全編に亘り爆発と銃殺が散りばめられた内容となっております。「私は、爆発がちょっと...」という方は飛ばして観てね。