付加価値のない自動車会

~副題 クルマだらけの間違いづくし~

秋の祭典 オール・コンバートEV 大運動会 パフ~、パフ~

昔話にすがってばかりいると、今の生活が充実していないことがバレてしまうので、ヒップな最新情報をお届けしよう。

11月3日の日曜日、文化の日に日本EVクラブさん主催の「ジャパンEVフェスティバル 2019」に行ってきた。家族には現地に着いてからしっかりと事後報告。今年で25回目の開催だそうです。訪れたのは10年ぶり。開催場所が筑波サーキットの「コース2000」から「コース1000」へと変わっていた。(2015年に場所を移したことが同協会のホームページでわかった)

会場で私を虜にしたのは、1966年式、130前期型セドリックのコンバートEV。最近、ムック本の「E MAGAZINE」や雑誌「Daytona」で取り上げられ注目を集めているOZ MOTORSさんの作品。光沢を失いヤレたペイントの外装に電気モーターの組み合わせが新しい。リアのナンバープレートの裏には本来、給油口が隠れているわけだが、そこにあるのは充電ソケットで、これがまたカッコよかった。フロントグリルはストックのまま。しかし、リーフに貼られている「Zero Emission」のプレートをあしらい洒落を利かせていた。

メインイベントは「コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジ」という手作りの電気自動車による耐久レース。「コース1000」での開催となったことで、コース全体がどこからでも見渡せるようになり却ってよかったと思う。スタート直後からエコラン並みにスロー走行している車両もあるが、スピンやオーバーランしてダートに乗り上げるクルマもあり、なかなか迫力があって面白かった。それにしても、排気音もなく、おそらくコーナリングスピードは60km/hも出ていないと思われるのに、サーキットを攻めるクルマの動きを見ているのは、なぜこうも飽きないのだろうか。結局1時間、目を離すこと無くレースを堪能した。

一つ残念だったのは参加台数が減ってしまったこと。これは代表の舘内端さんもコントロールタワーの放送席から嘆いていた。10年前は台数が多かった。ヨタ8やミゼットⅡ、シトロエン2CVなど色々なコンバートEVが出走していたのを記憶している。世界的にはEVブームが来ているのに、何なんだこの反比例現象は。

家に帰るとまたいつもの行動パターンに。昔買った電気自動車関連の本を漁ってきた。最近でも時々EV関連の本を買う。両者を比較すると趣が違う気がする。最近のものは、どちらかと言えば、EVを中心とするビジネスモデルが論じられている。他方、10年前の本は電気自動車の技術そのものに焦点を当てていたように思える。

古い方から、「近未来車EV戦略 電気自動車が地球を救う」(船瀬俊介、三一出版、1993年)、「快走・電気自動車レーシング」(御堀直嗣、オーム社、1995年)、ムック本の「別冊CG EV World 電気自動車のすべてがわかる本」(二玄社、1995年)、「こうして生まれた 高性能電気自動車ルシオール」(清水浩、日刊工業新聞社、1999年)、「疾れ!電気自動車」(船瀬俊介築地書館、2004年)、「爆笑問題の日本の教養 教授が造ったスーパーカー」(太田光田中裕二、清水浩、講談社、2007年)など。

東京電力「IZA」、FJ1600ベースのフォーミュラEV「電友1号」、慶應義塾大学の8輪スーパーカー、最高速370km/hを樹立した「ELIICA」などが登場。もう一度読み返したい本ばかり。

よし次は12月7日(土)、全日本電気自動車レース協会(JEVRA)さんの筑波50kmレースだぞ。これもかつて袖ヶ浦と筑波に何度か観に行っている。久しぶりに行けると思うと楽しみだ。待てよ、家族に何と言って家を出てくるかが問題。「エコの取り組みの見学に行ってくる」にするか。「エコ・アクションのイニシアチブに参加してくる」と意味不明の横文字で煙幕をはるってのはどうだ。だが、あんまり使い過ぎると、本当にFormula-eが日本に来た時にバレるか心配だ。言い訳はリサイクルできません。